乳腺に多発した腫瘤の検査範囲について

検査結果ありがとうございました。質問があります。今回の検査に当たって

  1. 何枚のスライドをご覧いただけたのか
  2. いくつの腫瘤についてご検討いただけたのか
  3. そけい部のリンパ節はどうだったのか

お教え下さい。

報告書、写真などとともに郵送した「切り出し図」を添付ファイルで送りましたので、ご覧ください。

切り出し図

切り出し図

良性乳腺腫(Benign mammary tumor)

乳腺組織内に多結節状の腫瘤が形成され、良性の腫瘍性病変が認められました。 悪性所見はありません。
最大腫瘤は、嚢胞状あるいは充実性部分を含む多結節性腫瘤で、乳腺組織内には他に中小の充実性腫瘤も形成されています。 腫瘤を構成する細胞は、核は円形均一で異型性には乏しい円柱状の乳管上皮由来の腫瘍細胞で、充実性部分ではやや不規則な 腺腔構造を示して増生し、また、好酸性分泌物の貯留を伴う嚢胞状に拡張した乳管の内腔に向けては、結合組織性の間質を伴 いながら極性の保たれた乳管上皮細胞が一部は重層状・絨毛状増生をみる配列で乳頭状に増生しています。
腫瘤境界はいずれも明瞭で、完全に取り切れています。

(PP-*****)* 2001 2 1 獣医師 高橋秀俊

最大腫瘤の他、肉眼で腫瘤が確認できた部分を含め、合計で5箇所切り出しています。 切り出した数は「検査報告書」最下段の「カセット数」の欄に記載してあり、その詳細は別紙の切り出し図に、明示してあります。 なお、鼠径部リンパ節は標本-1に含まれていますが、転移は認められません。

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