採取方法
固定、染色について
検体をスライドガラスに塗抹/スタンプしたあとは、直ちに風乾(冷風)し十分に乾燥させてください。未染色のまますぐに弊社へ送付(1週間以内)いただく場合にはメタノール固定は不要です。染色は、ギムザ染色液が最適です(希釈使用するものが市販されています)。各種クイック染色でも検査可能ですが、染色の状態によっては弊社で再染色を行うこともあります。
血液/骨髄塗抹の検査について
白血病の鑑別診断としてペルオキシダーゼ染色を行うことがあります。メタノール固定をすると偽陰性となるため、必ず未固定/未染色の塗抹スライド(未固定と明記ください)を併せて送付ください。
悪性リンパ腫を疑う検体について
免疫染色でのT/B鑑別実施までをお考えの場合は、弊社販売の「細胞剥離防止コートガラス」で塗抹を作製して細胞診をご依頼いただくと、細胞診をしたギムザ染色塗抹を脱色して免疫染色を行うことが可能です(「悪性リンパ腫の免疫染色」参照)。
液状検体(腹/胸水、尿等)の検査について
- 細胞量が豊富な場合は、採取検体から直接塗抹を作製ください。
- 尿など細胞量が少ない場合は、遠心濃縮した沈渣塗抹を作製ください。
- 検体に含まれる細胞量によっては、「塗抹細胞診」に加えて「セルブロック検査」の実施も可能です。セルブロック検査には、塗抹細胞診にはない下記のような利点があります。
- 細胞集塊の立体構造を明瞭に観察できる
- 免疫染色など、鑑別診断のための追加染色が可能
セルブロック用検体の採取後処理法

セルブロック検査が可能な例(容器はスピッツ管)
液状検体をチューブに移し遠心分離(1,000~1,500rpm、5分)をしたら上澄みを捨ててください。沈渣塗抹を作製して残った沈渣量が「米粒大以上」あればセルブロック検査の実施も可能です。
セルブロック検査をご希望の場合は、残りの沈渣に10%ホルマリン(組織検査と同じもの)を加えて、塗抹とともに送付ください。
セルブロック検査のご依頼方法
- 検査ご依頼書の「細胞診」にチェックをつけ、「希望事項」欄「その他」に「セルブロック希望」等とご記入ください。
- セルブロック用検体入り遠心チューブの数は「湿臓器入容器」個数記入欄にご記入ください。
スライドガラスご送付時の注意点
スライドガラスには病院名と患者名をご明記ください。スライドガラスへのご記入が難しい場合には、検体受領時に弊社で病院名・患者名の確認ができるよう、送付ケース(紙マッペ)あるいは別紙などにご明記願います。
送付時にスライドガラスが割れないよう、梱包には十分ご注意ください。
※カバーガラスへの塗抹は、送付時・作製時に割れる危険性がありますので、必ずスライドガラスに塗抹してください。
スライドガラスの送付には、各社宅配業者もしくは郵便をご利用ください。定形郵便での送付はお控えください(郵便局でローラーにかかり、スライドガラスが割れてしまうため)。また、定形外郵便での送付は可能ですが、輸送時の事故についての保証がございませんので、ご承知おきください。「割れ物注意」「折り曲げ厳禁」などとご記入いただくと、破損トラブルの防止につながります。
弊社での検体受領
ご送付いただきました検体の弊社到着予定日が、弊社定休日(土曜・日曜・祝祭日)であっても受領は可能です。但し、検査の受付は、翌営業日となります。
受領した検体について確認事項が発生した場合、お電話で確認させていただいた後の受付となりますので、ご了承ください。
