採取方法

腫瘤物からの穿刺塗抹あるいはスタンプの場合

スライドガラスに塗抹あるいはスタンプ後、ドライヤーの冷風などを用いて直ちに充分に乾燥させてください(最低でも5分以上、採取物が粘液状の場合には、完全に乾くまで)。検査のために、すぐに弊社へ送付いただく場合には、固定させずにそのままご送付いただいて結構です。

念のために採取された標本など、すぐに染色や検査依頼をしない場合でも、後日の検査のために固定されますと、保管が可能となります。固定は、メタノールもしくはエタノール(新鮮で高純度なもの)に数分間浸漬するのが一般的ですが、市販されているスプレー式の固定剤もお使いいただけます。

また、細胞が取れているかなどの確認のため、送付前に一度見ておきたい場合などは、ライトもしくはメイギムザなど各種ギムザ染色を用いるのが一般的です。調製されたメイギムザ液が市販されています(メルクなど)ので、希釈するだけですぐに使用できますが、薄めの液で長く染色するとコントラストのよいきれいな染色となります。市販液を用いた各種クイック染色でも検査可能ですが、染色液が劣化しやすく、染色性が低くなる(バックグランドが強く出てしまう)ことがあります。

血液塗抹、骨髄塗抹標本の場合

血液塗抹、骨髄塗抹標本をお送りいただく場合、特に腫瘍性病変が疑われる場合には、合わせて未固定・未染色の塗抹標本もご送付ください。弊社にて、特殊染色を行う場合に必要となります。

腹水、胸水、尿など液状の検査材料の場合

採取後すぐに遠心分離・塗抹ができない場合には、保冷してください。

採取後できるだけ早く、遠心分離(1,000rpmで5分くらい)し、上澄のほとんどを捨てた後、沈査を残った液体に充分懸濁します。数滴をスポイトでスライドガラスに載せ、塗抹してください。塗抹後は上記と同様に、乾燥、固定処理を行ってください。

塗抹標本の封入法(鏡検後に送付される場合)

  1. 送付前に細胞をご確認されるなど、塗抹標本を封入する場合には、塗抹標本を充分に乾燥させます。
  2. スライドガラスが完全に浸る量のキシレンをビーカーにいれ、その中で数分間浸漬させます。この際に、塗抹した面をどちらに向けたかをきちんと覚えておく必要があります。また、市販の染色壷があると、蓋ができますのでキシレンを使い捨てにせずに済みます。
  3. ピンセットなどを用いてスライドガラスを一枚ずつ取り出し、濾紙やキムタオルなどキシレンを吸い取れる平らな紙の上に置きます。
  4. スライドガラス表面のキシレンが乾燥する前に、封入剤を垂らし、カバーガラスを載せます。気泡が入らないよう注意しながら、一端から静かに載せていきます。
  5. スライドガラスからはみ出た封入剤は、乾燥前ならば柔らかい紙で拭き取り、乾燥後はキシレンにそのまま浸すと、軟化して紙でふき取ることができます。

スライドガラスご送付時の注意点

スライドガラス送付時には、スライドガラスに病院名と患者名をご明記ください。スライドガラスへのご記入ができない場合には、スライドガラス送付ケース(マッペ)にご記入いただくか、別紙にご記入いただくなど、検体受付時に弊社で病院名、患者名の確認ができるようご明記願います。

送付時にスライドガラスが割れないよう、梱包には十分ご注意ください。包装に便利なスライドガラス送付ケース(マッペ)を弊社にてご用意しておりますので、検査ご依頼の際などにお申し付けください。(病医院様でご用意されたマッペもご使用いただけます。)

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病院名と患者名をご記入ください。

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スライドガラス送付時にお使いいただける、送付用ケース(マッペ)をご用意しております。検査ご依頼の際にお申し付けください。

スライドガラスの送付には、各社宅配業者もしくは郵便をご利用ください。郵便局をご利用の際には、定形郵便での送付はできません(郵便でローラーにかかり、ガラスが割れてしまうため)。また定形外郵便での送付は可能ですが、輸送時の事故についての保障がありませんので、ご承知おきください。(梱包時に「割れ物注意」「折り曲げ厳禁」などご記入いただくと、弊社にてより安全にスライドガラス受領がしやすくなります)。なお送付費用はご負担願います。

弊社での検体受領

送付していただきましたスライドガラスの弊社到着予定日が、弊社定休日(日曜・祝祭日)であっても受領は可能です。弊社定休日(日曜・祝祭日)に受領したスライドガラスの受付は、翌営業日扱いとなります。
弊社にて受領したスライドガラスについて確認事項(患者名や飼い主様名の再度確認など)が発生した際、弊社よりお電話でご確認させていただく場合もございますので、ご了承ください。

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